Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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久しぶりの夜間制作
仕事から帰って工房に出かけ、陶彫制作をするのは至難の業です。新年度の準備が立て込んで、疲労が溜まっていることがウィークディに工房から足を遠のかせている原因です。漸くこの1週間で新しい人事体制が動き始め、自分が与えた役職にある職員たちが、自らの仕事に取り組み始めました。自分は安堵した気持ちになり、これから心身の疲労が出てくるのではないかと心配しているところです。こうした職場関係の精神的なストレスは、創作活動で抹消できるのではないかと思い、今晩は久しぶりに夜の時間帯に工房に行ってみました。思いは的中し、自宅ではぐったりしていた身体が引き締まるような感覚を持ちました。照明に照らされた制作中の作品の数々。自分の制作の痕跡に我ながら小さな感動を覚えました。よし、やろうと思い立ち、陶土を手で叩いて座布団大のタタラを5枚ほど作りました。これは明日の成形で使う予定です。既に成形と彫り込み加飾が終わった作品にヘラで仕上げを施しました。乾燥の具合も確かめました。乾燥の進んだ成形部品は、かけてあったビニールをはずしました。本来なら毎晩ここにやってきて陶土の状態を確かめるのがいいと思っています。なかなか工房に来る気分にならないのが辛いところです。今晩みたいに来てしまえば、1時間以上は制作に取り組めるのですが、理想通りにはいきません。明日から週末で丸2日間は制作に明け暮れることが出来ますが、来週もウィークディの夜間制作に挑みたいと思っています。