Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 新作の制作再開
大変な暑さに見舞われている毎日ですが、朝から工房に出かけました。新作である大きなテーブル彫刻は、今夏の個展で発表した「発掘~宙景~」の制作時に併行して作っていたので、テーブルの下に吊り下げる陶彫部品12個は既に出来上がっていて、先週末に修整を終えています。柱陶も半分くらいは出来上がっているので、残りの陶板を作れば、それほど手間をかけずに出来上がっていくはずですが、新作は「発掘~宙景~」とは完成イメージが異なり、テーブルの床に置かれる陶彫部品があるのです。吊り下げられた陶彫部品と床から立ち上がる陶彫部品が中間地点で繋がるようにしたいのです。繋がるというのは接着することではなく、上から降りてくる陶彫部品の真ん中の空洞に下から立ち上がってくる陶彫部品が入り込むようにしたいと思っているのです。そのために床から、どのくらいの大きさと高さで一段目を作っていくのか、先週末はあれこれサイズを測ってみました。一段目の陶彫部品について、先週末考えた設計図を今日は手直しをしました。当初8分割としていた設計図を6分割に変えました。窯に入るギリギリの大きさですが、細かく分けるより、多少無理をしても大きく作った方が重量感があります。その一段目の陶彫部品からテーブルの外へ迫り出してくる樹根のような造形も、逞しく太く作ることが出来ると判断したのが6分割にした理由です。陶彫部品は大きくなればなるほど罅割れや歪みを心配しなければなりません。それでもこれは効果を狙った完成イメージへの挑戦とも言うべきもので、可能な限り妥協をしたくないと考えたのでした。いよいよ陶土を使おうとしたところで、以前土錬機にかけて作り置きをしていた陶土が、かなり硬化していたため、もう一度土錬機に入れ直さなければならないことになりました。ここまでで私のシャツは汗が滴るような按配になっていて、酷暑の中での作業に厳しさを感じました。うーん、今日はここまでで引き上げようと思い、持っていた水分を飲み干しました。また次回頑張ります。