Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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母を連れて病院へ…
今日は午前中年休をいただいて、職場ではなく母親の用事を済ませてきました。母は90歳を超える年齢ですが、まだ元気に過ごしています。自立型の介護施設に入居していますが、時折実家に帰ると言い出すので、実家はそのままにしてあります。母は軽い認知症ですが、私と家内のことはわかっていて、私たちが介護施設を訪れると喜びます。いつもなら家内が母を病院に連れていくのですが、胡弓の演奏でひざを痛めているため、車椅子を押すことできず、急遽私が仕事を休んで母を病院に連れていくことにしたのでした。介護施設と病院は徒歩で行ける距離にあります。病院までの道のりを私は知らないので、家内が付き添ってくれました。母に聞いても認知症のため埒があかないので、今日は2人がかりで母をサポートしたのでした。病院までは車椅子をゆっくり押しても15分程度でとてもいい散歩コースだなぁと思いました。車椅子を押していると舗装道路の段差が気になりました。道路沿いにある家々の花壇や公園の木々が心地よく感じられました。自分も身体が動かなくなったら、ちょっとした自然の美しさや移ろいに気づくのでしょうか。野辺の花を愛でることもあるのでしょうか。その時の自己表現はどうなっているのでしょうか。RECORDは継続しているのでしょうか。母の年齢までRECORDをやっていれば、作品数は1万点を超えています。母を見ているとこの年齢まで自分も生きたいと願いつつ、彫刻は出来るのだろうかという心配もあります。「世の中がどんどん変わって面白いねぇ」と母が病院の待合室でテレビを見ながらポツンと呟きました。テレビでは国連の安保理決議の放映をしていました。