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週末 母の用事&映画鑑賞
2月最初の週末です。土曜日はウィークディの疲れがあって、一日中制作するには厳しいと考えています。先週も午後は「運慶展」や映画に出かけていました。今日は母が持っている賃貸住宅の青色申告を代行してもらうために税理士を呼びました。毎年来ていただいている税理士は、父が存命していた頃の古いつき合いで、実家の青色申告を任せている人です。最初の頃、税理士は母の実家にやってきていて、溜め込んでいた書類の仕分けをやっていましたが、母が介護施設を利用するようになってから、書類は我が家に届いているのです。家内がそれらを丁寧に保存していたおかげで、ほぼ1時間くらいで整理を終わらせて、税理士は事務所に必要書類を携えていきました。今日は朝早く工房に行き、明日の成形準備のため大きめのタタラを6枚作りました。税理士とは11時の約束でした。午後は馴染みのミニシアターに映画を観に行きました。家内を映画に誘いましたが、映画の内容がマニアックすぎて、家内から今回は遠慮すると言われてしまいました。映画は「日曜日の散歩者」という台湾映画でした。時代は1930年代、日本統治期の台湾で、日本語で詩を創作し、新しい台湾文学を作り出そうとした青年たちがいました。日本文学を通して西洋のシュルレアリスムを吸収し、情熱を持って「風車詩社」を結成した若い詩人たちは、戦争とともに言語弾圧を受けていきました。これは役者が演じるドラマではなく、当時の画像を駆使したドキュメンタリーとして、歴史に翻弄された詩人を描いた貴重な映像作品でした。詩作と西洋モダニズム、これに興味関心がなければ退屈する映画かもしれません。私は学生時代に詩やシュルレアリスムに興味を持っていたので、「日曜日の散歩者」は私一人だけで観にいくしかない映画かなぁと思っていました。詩人西脇順三郎や瀧口修造の世界が画像や詩の断片として登場してきたので嬉しくなりました。画家の作品では靉光や恩地幸四郎の作品に目が留まりました。詳しい感想は後日改めます。