Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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GW④ 柱陶について
今年は暦の関係で飛び石連休になりましたが、ゴールデンウィーク後半が始まりました。ゴールデンウィーク前半の続きで、今日も柱陶に時間を費やしました。柱陶とは陶板で四方を覆った柱のことで、柱の素材は木です。陶彫だけで柱が作れれば最高ですが、陶は歪んだり、罅割れたりするので、柱の芯には木材を使っているのです。1本の柱の四方に縦に3枚ずつ、合計で12枚の陶板を接着していきます。テーブルの柱は4本あるので、48枚の陶板が必要ですが、以前作った分があり、新たに作るのは残り16枚です。これは今日と明日で作り上げようと思っています。一日のノルマは8枚、厚めのタタラを用意し、そこに彫り込みを施して、ヘラで丁寧に仕上げていきます。乾燥したらヤスリで指跡を消し、化粧掛けを行います。焼成は他の陶彫部品と一緒に窯入れする予定です。陶彫で大きな立体が技術的に作れなかった若い頃は、陶彫の彫り込みをよくやっていました。その頃の自分はレリーフの造形作家としてやっていこうと思っていました。現在は立体にした陶彫部品に彫り込み加飾をやっていますが、柱陶を作っていると若い頃を思い出します。ゴールデンウィーク中の制作時間は一日7時間と決めています。今日まで4日間の休日がありましたが、全て7時間ずつ作業をしています。今日も朝9時から夕方4時まで、じっくり作業をしていました。7時間で柱陶の8枚は何とか作り上げました。予定では明日で柱陶は作り終わることになりますが、明日は夕方、家内と東京に出かけて展覧会を見てくるつもりです。金曜日は遅い時間帯まで美術館が開館しているので、ゴールデンウィーク真っ最中に鑑賞を入れようと思っています。明日は早い時間に工房に出かけていって、新たな柱陶8枚を作り上げようと考えています。制作がもう一息のところまできました。