Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 夜のテレビ放映に注目
今日は朝から工房に籠って、新作の陶彫成形と彫り込み加飾を行っていました。2月にしては暖かく作業がやり易い一日でした。このまま暖かくなっていくとは思えませんが、気温が僅かに違うと制作進度に影響が出ることを実感しました。大きな新作は残すところ7個の陶彫部品が出来れば終了になります。ただし、NOTE(ブログ)で何度も言っているように陶彫は、焼成があって初めて完成となるので、最後まで気が許せない状態が続くのです。今日も作業が終わる夕方になって窯入れを行いました。このところ毎週末に窯入れを行っています。先週は週2回の窯入れを行いました。無事焼成が終わるのを祈るばかりです。工房を出るといつものように疲労でぐったりしてしまうのですが、夜になって何気なく見ていたテレビ番組に惹きこまれて、深夜0時近くまでテレビ画面に釘付けになりました。番組はNHKのBS番組「ヒトラー演説の魔力 沈黙を破る証言者たち」で、見ているうちに眠気が吹き飛びました。演説のデータを解析している日本人学者がいて、150万語のビッグデータを演説毎に、ヒトラーの用いる言葉の変化を気にかけていました。何故ヒトラーは独裁者になり得たのか、演説の口調、語彙の変化、遊説の行動力などを取り上げて、人々を熱狂させる演出に長けたこの人物の特異性を炙り出していました。親衛隊だった人たちは、その影響から逃れられないくらい骨身に沁みこんだヒトラーの主張を唱えていました。沈黙を破る証言者は、今の時代だからこそ話せるのだろうと理解しました。ヒトラーはドイツ人の優位性を説き、自国ファーストの立場を強調しました。自国ファーストは現在の国際社会にも通じるもので、正義や平和を盛り込んだ演説の裏側には何が潜んでいるのか、私たちも対岸の火事とは思えない事態に、今こそ注意深さが必要なのかもしれないと思ったのでした。