Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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9月RECORDは「連繋の風景」
「れんけい」という漢字表記は「連携」を一般的に用いますが、敢えて「連繋」にしたのは繋がりをRECORDで表現したい意図があるからです。専門家集団で構成されている私の職場でも、常に連繋を意識して組織的な動きをしています。お互いが補い合えるというメリットがあるため、日々連繋する場面が多くあります。今月に入って仕事が本格化した今、私の頭にあるのは職場の連繋ばかりで、他の言葉を思いつかなかったというのが本音です。職場で行われている連繋の場面を、私は造形的に形や色彩を用いて象徴的にRECORDにしていこうと思っています。RECORDになった作品は抽象化していたり、別のモチーフを利用していたりしますが、テーマとして掲げているのは、自分の身の回りにあることが多く、動機としては日常生活から発生しているのです。そうでなければ、日々RECORDを作ることは出来ません。RECORDは一日1点ずつ作っていて、もう10年以上続く長期的規模の作品ですが、アーカイブを見ていると、その時どんな思いで作った作品なのかが思い出されてきます。身近なテーマを象徴的に表現している証拠かなぁと思います。週末ごとにやっている陶彫制作は完全なるイメージ世界の産物ですが、RECORDは抽象化や象徴化された日常風景だと言えます。現在は下書きが先行するRECORDですが、過去の下書きに仕上げを施す際は、その時の気持ちまでも振り返りながら作業をしているのです。そうならないように一刻も早く山積みされた下書きを仕上げて、通常のRECORD制作に戻したいと願っています。