Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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ポートフォリオについて
ポートフォリオとは何か、職種の課題として市の全体会議に出すために私に課せられたもので、人材評価に使われるが故に、その定義をしておこうと現在私が取り組んでいる媒体です。後輩の彫刻家によると大学の講義でポートフォリオを扱っているらしく、理論や実践をそこで学べることになっているそうです。私の時代にはありませんでした。確かに美術系の大学はデザイン会社に就職を求める学生が多いので、実績をアピールするための作品集をどのように作るかは重要な就活アイテムになっていて、クリエーターにとって現在なくてはならないものと言えます。ポートフォリオを和訳すれば書類を運ぶためのケースであり、ファイル等に綴じ込むものとは多少意味が違うようですが、内容をひとまとめにしたものと言えば分かり易いと思います。ネットで調べるとポートフォリオには大きく3分野があり、金融・教育・クリエイティブで主に使われていると示されていました。金融関連のポートフォリオは、金融商品等の偏った資産分配をすると、予測外の大きな市場変動があった場合のリスクが発生します。それを避ける目的で、バランスを考えた資産分配の方法としてポートフォリオ理論が使われていると書かれていました。ポートフォリオは単なる記録ではなく、自己アピールのために企業の求めに応じたスキルやキャリアを示すもので、作成者が資料を取捨選択し作品化するものです。そこに全体のバランス感覚も問われてしまい、それが採用評価に繋がるものと考えられます。とりわけクリエイティブな分野では作品の意図するところや、学習や実習で培われた能力などを最大限示し、視覚的にも映えるものを作らなければなりません。教育分野では個人評価ツールとして、生徒が学習過程で残したレポートや試験用紙、活動を写し取った画像等を保存する方法で、ポートフォリオはテストでは測りきれない個人能力の総合的な評価方法であると書かれていました。学生に限らず、転職を考える社会人もポートフォリオを作成し、自己能力を可視化して評価をしていただくのが最近の傾向のようです。ポートフォリオそのものをアート化するのも表現方法としてはいいかもしれないと思います。