Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

四連休初日 彫り込み加飾の一日
今日から四連休が始まりました。創作活動に邁進するつもりですが、あんなに辛かった酷暑もなくなり、朝晩は凌ぎ易くなったため身体に疲労が出ているらしく、気力が今ひとつ保てません。それでも今日は朝8時に工房に出かけました。この四連休では新作の陶彫部品をもうひとつ作ろうと考えていて、それまでに彫り込み加飾が出来ていない数点の陶彫部品を早く仕上げてしまおうと思っていたのです。彫り込み加飾は制作工程では一番時間がかかります。成形が、立体として立ち上げる彫刻的な作業とすれば、彫り込み加飾は工芸的な作業です。彫り込み加飾は、文字通り陶土の表面に彫り込みを入れて文様を浮かび上がらせる作業で、土練りや仕上げの作業からすれば、成形の次に面白い作業です。彫り込み加飾を施すことで、自らの世界観が現れてくると言っても過言ではありません。私は陶土に粗い土を使っているため、緻密な加飾は出来ませんが、それでも2ミリ程度の彫り込みは可能です。ぼそぼそした陶土をヘラで処理しながら、コツコツとした作業を進めていきます。土練りのような腕や足腰を使う作業ではなく、身体を動かさない分、彫り込み加飾は蓄積された疲労が出易くなるのではないかと思っています。今日は午後3時までの7時間を只管彫り込み加飾に費やしました。ずっと座っていたため、うーんと伸びをして工房を後にしましたが、一日中彫り込み加飾だけをやっていると精神的に辛くなると改めて思いました。工芸家の方々の集中力は凄いものだなぁと感じます。夕方は家内と買い物に出かけ、職場で使うマスクなどを大量に買ってきました。フェイス・シールドも買ってみました。家内は植物の土などを買っていましたが、毎年個展に知り合いの呉服屋さんから大きな蘭の花が届きます。個展の後、自宅に飾っていますが、もう一度花を咲かせようと家内は奮闘しているのです。一昨年頂いた蘭の花が今年は咲いたので、目下研究をしている最中です。