Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

21’図録の完成
5月30日に個展用の図録を作るための撮影を行い、今日新しい図録1000部が自宅に届きました。図録は16冊目になりますが、毎回同じサイズ、頁数で作っています。図録は前頁カラー版で正方形の冊子になります。個展会場では無料で配布しています。図録は私とカメラマンの協働による作品で、私が作っている彫刻をあらゆる視点で撮影して、その空気感をうまく取り込んでいると自負しています。とりわけ今回の図録は作品全体を撮影したものにカメラマンの力量を感じる出来栄えになりました。何より亡父の残してくれた植木畑の樹木が、作品の背景を飾り、それら環境を取り囲んだ画像が大変良いと思っています。天候の状況もあったと思いますが、光と影が織りなす美しさがよく出ています。立体作品の良さは存在を示す光と影にあると私は思っていますが、私にそう思わせてくれたのはカメラマンの力です。私自身は日頃からカメラマンの視野を気にしているわけではなく、彫刻は塊(マッス)として捉えて作品を作っています。ひと昔前の体質しか持ち合わせない私は、何かにつけて写真を撮る若い世代と異なり、デジタル画像に疎く、インスタ映えというコトバさえ私には定着していないのです。それでもカメラマンの撮影した私の作品に対し、画像が映える要素はよく承知しています。図録の最後にこのNOTE(ブログ)のコトバを毎年掲載しています。今回は校長職を退職して二足の草鞋生活にピリオドを打ったこと、自由人になった自分は一日のルーティンを決めて創作活動を始めたこと、また新作の題名に纏わることを載せました。現在読んでいるゴーギャンの彫刻に関する書籍で、陶彫の原形が登場していたので、新作の題名に纏わるところで引用をさせていただきました。