Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 終戦記念日に…
祖父母も両親も亡くなり、私の周囲に第二次世界大戦の体験者がいなくなりました。私が生まれた昭和30年代初頭は戦後復興の隆盛期で、人々の生活が裕福になりかけていた時期でした。それでも親に連れられて繁華街にいくと傷痍軍人が傍らに座っていて、何かを訴えている声を聞きました。私の世代は平和であることが当たり前になり、また社会の世相に疎くなり始めていて、安保反対を唱えた先輩世代からすれば、シラケた世代とも呼ばれていました。そんな時代から現代に目を移すと、表層的に平和になっているものの、国防や軍事は日常茶飯な話題となっていて、米中の覇権争いのバランスの中で世界が危うい均衡を保っていると言えます。周囲に大戦の悲惨な状況を語る人がいなくなっているのは、些か危険なことと考えます。と言うのは私たちのような戦争を知らない世代が、それこそゲーム感覚で世界の均衡を破ることもありえると考えられるからです。ネットの中の意見には決して穏やかではないものもあって、お互いの価値観の共有が難しいと思えることが暫しあります。今日は第二次世界大戦終結から76年目の終戦記念日です。こんな日は戦争とは何かを考えてみるのも必要だろうと思います。今日は日曜日だったので、いつものように美大受験生を初めとする高校生が3人やってきて、工房でそれぞれ作業をやっていました。私は2点目の窯入れを行いました。