Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

週末 新しい「陶紋」制作開始
「陶紋」シリーズは毎年個展に数点ずつ出品していて、今年の夏の個展では56番から59番の作品を展示しました。「陶紋」は通し番号をつけていて、私の作品の中では小品の部類に入ります。ギャラリーせいほうの白い台座に乗せて展示していて、値札が分かりやすいところに置いてあります。「陶紋」シリーズは売れた作品もあって、通し番号には欠番もあるのです。今日からその「陶紋」シリーズの新作を作り始めました。来年出品をする大規模作品や中規模作品の流れで「陶紋」も作っているので、表現は同じものになりますが、集合彫刻ではなく単品で見せる作品なので、大規模作品や中規模作品とは制作意識は違っています。どのくらいの数の作品が完成するか分かりませんが、1点ずつ丁寧に作っていこうと思っています。また「陶紋」シリーズの撮影には、さまざまな環境を用意していただいていて、カメラマンにとっても刺激剤になっているのかもしれません。今年の夏の作品も、野外での光と影を取り込んだ写真として見たら秀作ではないかと私は思っています。作品以上に画像が何かを語ってしまうことに私も嬉しさを感じます。また過去には砂浜や水に沈めた状況を撮影したものがあって、その面白さは大規模作品の比ではありません。しかしながら「陶紋」の制作では撮影のことまで考えずに、純粋に形態のことだけ考えて作っているのです。カメラマンの視点に私がふいを突かれて感動するのは、私の発想にない形態感の捉えがあるからだろうと思います。小品の制作は長く作業台の前で座ることを止めていて、立ち止まりながら考え、また眺める時間を増やしています。今日は家内の用事でちょいちょい工房を出入りしましたが、小品の制作にはちょうど良いかなぁと思いました。明日も継続です。