Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 中規模作品の全体組立て
週末になると月曜日から今日までの制作状況をNOTE(ブログ)に書いています。基本的には制作中心の生活を送っていましたが、水曜日に年賀状の宛名印刷を行ないました。いつもドイツ菓子シュトーレンを大量に購入している川崎市の菓子店マリアツェルに木曜日の夜に出かけていき、旧友のパティシエと夕食を共にしました。彼と喋っていると昔の海外生活のことが甦ってきて、彫刻家としての方向が定まらない頃のことが思い出されます。昨日のNOTE(ブログ)にルーマニア正教のクリスマスのことを書きましたが、ちょうど同じ時期にルーマニア人彫刻家ブランクーシに思いを馳せ、ブランクーシの影響もあって私の造形イメージは抽象に舵を切ったのでした。テーマについては、海外生活を引き揚げてくる時に旅したギリシャやトルコの遺跡に遭遇するまでは見つけられないままでした。そんな行程を辿った私の造形イメージでしたが、もう20年以上も前から遺跡からの出土品をテーマに架空都市空間を作り続けています。今日はその新作となる中規模作品の全体組み立てが出来るところまできました。陶彫部品数点が厚板材を加工した土台に乗る作品で、厚板材には刳り貫いた部分と浮き彫りの彫刻をした部分が混在しています。漸く全体が見渡せるようになり、形態としては微調整に入りますが、木材には砂マチエールの貼り付けと油絵の具の塗装が控えています。完成にはまだほど遠い状況なのですが、立体作品としてはまずまずの出来上がりかなぁと思っています。砂マチエールと油絵の具の作業はもう暫く放っておいて、次に大規模作品の土台に着手しなければならず、これには今まで以上に手間暇を要します。休庁期間の中で大規模作品の大まかな段取りを考えていこうと思っています。