Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 野外工房での全体構成
週末になりました。今週の制作状況を書いていきます。今週は毎日工房に通い、朝から夕方まで工房で過ごしていました。とりわけ水曜日は、大規模作品の全体構成を見るために作品の木工部品を全て野外工房に移し、全体構成に応じて厚板材を切断したり、鉛筆で簡単な下書きをしたりして、夕方遅くまで野外と室内と行ったり来たりしていました。陶彫部品を置く4点の直方体を隙間を空けて設置し、その隙間や周囲の部分を全て厚板材で埋め尽くし、4点の直方体が一体化するように仕組みました。隙間を埋めたり、周囲に配置する厚板材は全て三角形文様を刳り貫いていきます。この刳り貫き作業が終了して漸く一層目が完成することになるのです。これを2層、3層と繰り返して木工部分が終わります。今は先のことを考えると気が遠くなりそうですが、コツコツと精魂込めて作業を続ければ、何とかなるだろうと思っています。今までも手間のかからなかった作品は1点もありません。おまけに全体構成は隅々まで気を回して、最初のイメージを確認していくので神経を使います。それぞれ厚板の三角形文様の刳り貫き作業は、近視眼的で単調な作業なので、全体構成のような気は使いません。この全体構成さえ納得できるようなフォルムになれば、残りの作業は比較的楽になります。そういう意味でも今週は頑張ったなぁと思っています。今日は朝から刳り貫き作業をやっていましたが、後輩の彫刻家が自ら作った旧作品を保管してほしいと工房に運搬してきました。4月から新年度になり、今まで使用してきた作業場から撤退をすることになったので、相原工房を頼ってきたのでした。私は快く引き受けましたが、果たして4月からどうなるのでしょうか、彫刻には作業をする空間や工具が必要です。彼は私の教え子なので、融通はつけていきたいと思っています。