Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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6月初日は映画鑑賞&図録編集
6月になりました。今月は梅雨に入って鬱陶しい日々が続くのかなぁと思うと憂鬱になります。農作業には雨季が必要と分かっていながら、湿度の高い日々は個人的に歓迎できるものではありません。今月は来月の個展に向けて、作品の梱包作業に費やすことになります。気が楽になる分、梱包は退屈な作業でもあるので、意欲を保つ工夫が必要です。先月まで根を詰めて制作に追われてきました。今月はリラックスを兼ねて、楽しみも増やしていきたいと思っています。まず、手始めに家内と映画館に行くことにしました。観る映画としては娯楽一辺倒のものが良いと思って、日本のお家芸でもある空想特撮映画「シン・ウルトラマン」に行ってきました。空想特撮映画と銘を打っているのがレトロ感がして、ちょっと楽しみだったのです。家内と私はウルトラマン世代です。子どもの頃にリアルタイムでウルトラマンを観て、テレビに釘付けになっていました。初代ウルトラマンがヒカリの国からやってきて怪獣と闘ったその勇姿に、心が浮き足立ちました。その前に放映されていた「ウルトラQ」も私は大好きで、登場する怪獣に特別な思い入れがありました。現代の映画になると、妙なリアルさが求められて、辻褄が合わないものを批判する傾向がありますが、空想特撮映画であれば私にとって、リアルさは映画の中のリアルさであって充分と思っているので、寧ろテレビ放映された頃のウルトラマンが現代風にカスタマイズされていたことに感動を覚えました。詳しい感想は後日改めます。夜になって先日作品を撮影してくれたカメラマン2人が自宅にやってきました。撮影した多くの写真の中から図録に使う写真を選ぶ作業があり、その時間は私にとって最上の喜びなのです。私は素材に対してアナログな手作業しかやっていないので、画像化された世界は、まったくの別世界です。意外な視点で撮影されていることに新たな発見があり、作品は自分が作っていたものとはまるで違う風貌を見せているのです。図録編集は、毎年同じことを繰り返していますが、新作の状況が毎回違うので、そこに新鮮さが宿っているのです。昼に観た空想特撮映画も、夜に見た自作の画像も、非日常の世界観に溢れていて私は幸福に包まれるのです。今日は楽しい一日を過ごしました。