Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 作業意欲を維持する工夫
7月個展に出品する作品が完成し、現在それらを梱包する作業に追われています。これは創作活動ではないため、作業意欲が今ひとつ起こらず、平坦な道をただ歩いているような錯覚に陥ります。創作活動は困難と思われる上り坂をどう攻略するかを常に考えながら、達成された時のイメージを持ちつつ制作を続けているため、意欲が沸々と湧いてくるのです。陶彫部品を収めるための木箱作りは、昨年も一昨年も同じで、段取りを思い出しながら製作をしているため、やはり退屈さを覚えてしまいます。梱包をやらなければならないのは重々承知していますが、何か工夫が必要だなぁと思いました。そこで随分前から取り組んでいた来年発表する陶彫の新作にまた手を入れ始めました。午前中は梱包作業をやって、午後は新作に取り組み出すと、気持ちが次第に落ち着いてきました。もう来年に向けて走り出した方が調子が良くなるのかもしれません。来年の新作に関するコンセプトは決まっています。それは別の機会に説明させていただきますが、一時は今年発表する作品と同時進行をしていました。今年の作品の図録用写真撮影日が近づくにつれて、来年の作品は後回しにしてしまいました。今日から再度来年の作品に取り掛かることにしました。自分の中では脈々と続く創造世界があって、一貫した思考の下で制作が続いていく感覚があります。そんな中で歩みを止めることが出来ないと実感しました。次作のイメージは突如降って湧くものではなく、継続する造形思考の深まりの中で降ってくるものです。それを展開と呼ぶのが相応しいのか、または発展なのかはよく分かりませんが、自分の中ではずっと続いていく道なのです。明日から梱包作業と同時進行で新作に取り組んでいこうと決めました。