Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 陶彫制作&参議院選挙
週末になると、美大受験生や美大生、後輩の彫刻家がそれぞれの課題をやりに工房にやってきます。工房は賑わいを見せ、4人が個々の場所に分かれて制作に没頭する空気が流れています。社会的促進によって私も最新作の陶彫制作に励んでいました。工房が良い雰囲気を保てているのは、若い世代のパワーに他なりません。私は仕事を退職してから週末とウィークディの区別がなくなりましたが、若い世代の人たちがやってくることで、今日が週末であることを実感しています。今日は来週に迫った個展搬入のために運送業者が今回の荷物の状態を確認に来ました。どのくらいのトラックを手配するべきか、見積もっていきました。それがあって私は愈々個展が始まるという高揚感が俄かに湧いてきました。夕方、工房を閉めてから家内と参議院選挙の投票に行って来ました。私は海外にいた5年間以外は全て選挙には出かけています。20歳の頃、面倒臭がる私は両親から説得を受け、投票会場に連れて行かれたことを今でも何となく覚えています。当時の私は政治に興味が無かったのでしたが、教職に就いてから、民主主義を生徒に教えることで選挙の大切さを自分に言い聞かせました。学校管理職になってからは立候補者のマニフェストを読み込んで、この人にはどのくらいの実行力が伴っているか、政治家の人間性を探るようになっていました。職場での立場が変わると、私も世の中を良くしていこうとする意欲が芽生えてきたのでした。一昨日、安倍元総理が銃弾に倒れるという信じられない事件がありました。日本は銃社会ではないし、社会全体が安全だという神話が、これで一気に吹き飛んでしまいました。安倍元総理は私より一つ年上で、いわば同世代の総理大臣でした。外交力に優れ、超大国とわたりあって日本のポジションを上げた人だと思っていたので、かなりショックでした。生前はいろいろなことを言われていたとしても、この人の業績を認める人がかなり多いのではないかと感じました。