Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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午前は陶彫制作&午後はミニシアターへ…
今日の午前中は相変わらず工房に籠って陶彫制作に精を出していました。陶彫制作は毎日取り組んでいて、あたかも勤務をしているように時間を決めてやっているのです。陶彫制作はその日の体調に左右されることもなく、自分の中ではあたり前の日常として過ごしています。最近はやや涼しくなってきていますが、作業は午前中だけにしようと思っていて、今日あたりは午後どこかに行ってみたくなり、映画でも観に行こうかと思案していました。ネットで調べてみると横浜のミニシアターで、自分の興味関心のある映画を上映していたので、上映時間に合わせて夕方自宅を出ることにしました。私が社会情勢を扱った映画が好きなせいか、娯楽性が少ない映画を家内は遠慮する傾向にあり、今日は私一人でミニシアターに出かけました。今日観た映画は「時代革命」で、先月観た香港のデモをテーマにした映画「憂鬱之島」に続くものと考えられます。「憂鬱之島」では「香港人の集団的アイデンティティを定義する壊れない鎖、つまり市民的主張の連続性を探求すること」を主題にしたドラマ仕立てでしたが、「時代革命」はすべてドキュメンタリーで、実際に起こった場面を繋いで、まさに香港人の集団的アイデンティティを定義する壊れない鎖を浮き彫りにする凄まじい迫力に満ちたものでした。映像を観ていると、スタッフの面々にスプレーが直接顔にかかったり、放水車の水を浴びたり、催涙弾を受ける場面もあり、カメラを持ちながら転倒するところは、私たち観客をデモの渦中に連れ込んでしまっていました。日本のテレビ報道ではこれほどの状況は描かれていなかったことを知り、「逃亡犯条例改正案」に対し、抵抗を続けた香港の市民が、如何に戦っていたのかを具体的に理解することができました。衝撃の158分を息を殺して観続けた感想は、また別の機会に改めて書こうと思います。これは日本のすぐ隣で起こっている事実で、逮捕されている若者たちは、通常なら普通の高校生や大学生だったのです。もちろん私の同年代の人たちもいて、一般人の200万人が戦った記録と言えます。