Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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22’最後の1ヶ月
早いもので12月になりました。光陰矢の如しでしょうか。12月は師走と言われていて、教職にあった頃は多忙を極めていました。今から振り返ると、年末の成績処理を含めてまさに師が走る状況でした。彫刻家一本になってから気持ちは落ち着きましたが、何十年もやってきた習慣から逃れることができず、どうしても焦りが先立ち、自分は何をそんなに慌てているんだと思ってしまうことが暫しあります。さて、12月の工房での作業ですが、新作の陶彫制作がずっと変らないため、11月と同じ作業を繰り返すだけなのです。予定としてはロフトの整理をしようと考えていて、工房に出入りしている若いスタッフの力を借りて、どこかのタイミングでやっていくつもりです。今月は年末年始の休庁期間がありますが、彫刻家一本の今となってはどうでもよくなっています。世相としては2022年最後の1ヶ月で、晦日を迎えますが、工房での生活はいつも通りで、今月も朝から夕方まで陶彫制作に明け暮れるだろうと思っています。本格的な冬になり、工房でも大型ストーブを出すことにしました。寒さの中で陶土に触れていると手が荒れてくるので、ハンドクリームが欠かせない季節です。今月の窯入れも最低2回はやろうと決めています。今月も先月並みに美術館や映画館にも鑑賞に出かけようと考えています。実技と鑑賞は車の両輪のようなもので、感性を鍛えるのに年齢は関係ないかなぁと思っています。感性は視覚や聴覚だけでなく、読書によっても鍛えられると思っていて、知識として得られるものは何でも吸収していきたいものです。創作活動をやっているにも関わらず、柔軟な心が失われていることに気づくことがあり、最近のサブカルチャーにも関心を寄せるようにしています。幸い工房には若い世代の子たちが出入りしていることもあり、現在のポップカルチャーのことでも興味を持てるようになりました。時代と共に変ってゆくものと変らないものがあって、媒体が多様化しても人の心を打つものは変らないのではないかと思うようになりました。寒さが増す12月なので、身体に留意して今月も制作に励んでいきます。