Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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汗が滴る工房にて
テレビの報道で今日は猛暑日になると言われていましたが、予報通り大変な暑さとなりました。制作状況はいつも週末にまとめて伝えていますが、今日は工房内の暑さについて書こうと思います。今日はこれから制作に入る中規模作品のために土練機を回し、種類の異なる陶土を混合していました。混合は3回やって、最後は菊練りをするため混合陶土を少量に分け、ビニールで包みます。言うなれば肉体労働ですが、陶彫の制作工程の中では一番パワーを使う部分です。この土練の作業はこの日にやることを最初から決めていたので、暑かろうが寒かろうが関係はありませんでした。たまたま今日の気温が30度を超えていたので、かなり厳しい作業になったわけです。休憩を頻繁に取りたくなるのは私は加齢のせいかなぁと思っていましたが、今日の暑さは年齢に関係なく、まだ身体がこの気温に慣れていないせいだと思うようになりました。昨年も一昨年も真夏の暑さの中で作業はしてきましたが、身体の慣れがあったため、割と元気にやれていたのだろうと思います。夏でもないのに久しぶりに頭に巻いた手ぬぐいが汗でびっしょりになり、シャツにも汗が染みてきました。練っている陶土の上に汗が滴るのを見るのも久しぶりです。私は教職との二束の草鞋生活を送っていた時は、夏休みというまとまって時間が取れる時に集中して作業をしていたため、夏の暑さの中での創作活動に活路を見出していました。私にとって暑さは好条件という印象でしたが、今となっては暑さは厳しさ以外何ものでもなく、それでもあの頃を思い出して作業に取り組んでいるのです。どんな環境でも熱中症になるということを報道を通して学んでいるので、水分補給だけは気にかけてやっていました。夕方、自宅に戻ると精魂尽き果ててグッタリしてしまいました。明日も猛暑と言われていますが、作業は継続です。