Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

東京の美術館2カ所を巡って…
今日は工房での作業を休みました。個展が終わったばかりなので、映画館に行ったり、美術館に行ったりしたいと願っていました。先日は映画「キングダム 運命の炎」を観てきて、大いに楽しんだところでした。家内は和楽器演奏を控えていたので、今日は私一人で東京の美術館を2カ所巡ってきました。最初に訪れたのは東京六本木にある国立新美術館で、「第74回毎日書道展」が開催されていました。校長時代の同僚に書道をやっている人がいて、彼から毎年この書道展の招待状が送られてくるのです。彼は漢字一筋の人で、今回も彼の卓抜した作品を味わってきました。毎回私は思うのですが、書道展の出品人数が多すぎて、受付で展示部屋番号を聞かないと、彼の作品を探すのに苦労してしまうのです。作品の中にはまるで抽象絵画のような思い切った書道もあり、充分目を楽しませてもらっていますが、書道は表現幅が大きく、また深みもあり、墨と余白のせめぎ合いが面白いなぁと感じています。書道にはそれぞれの流儀があるのでしょうが、私は自由な解放感の中で筆を振るってみたいと常々思っています。絵心があれば何とかなるのかなぁと不埒なことも考えてしまいます。次に向ったのは東京竹橋にある東京国立近代美術館で、ここで開催されている「ガウディとサグラダ・ファミリア展」は、どのくらい人で混雑しているのだろうと不安を抱えながら当館の前に到着しました。今日は整理券を配るほどではないにしろ、会場は相当混みあっていました。かなり大掛かりな展示作品が来日していて、見応えは十分ありました。私は家内と1981年にバルセロナのサグラダ・ファミリア聖堂を訪れています。もう40年も前のことで、オーストリアのウィーンに居住地を決め、列車に乗ってスペインまでやってきたのでした。その頃のサグラダ・ファミリア聖堂はいかにも工事中で、こんな資材置き場に入っていいのか分からない状態でした。私たちは工事現場をウロウロして「受難の正面」にある鐘塔に登ってみました。まだ安全性にも配慮がなく、高く登っていったら恐怖を覚えました。そんな思い出が蘇ってきましたが、サグラダ・ファミリア聖堂が完成した暁にはもう一度行ってみたいと思っています。展覧会に関しては詳細な感想は後日改めます。今日は連日続く酷暑の一日でしたが、気持ちは充実していました。