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note

新聞記事より「失敗する機会」

今日付の朝日新聞の「折々のことば」にあった記事に気持ちが留まりましたので、NOTE(ブログ)に書いていきます。「定年後が退屈になる原因の一つは、『失敗』する機会がないことだ。外山滋比古」この文章に著者の鷲田精一氏がコメントを書いています。「『若い頃の苦労』のみならず『歳をとってからの失敗』も、買ってでもせよと英文学者は説く。定年で仕事から離れ、老いて人の世話になることが増えると、失敗のリスクが減ってくる。己の裁量が大きい仕事は、失敗や悔しい思いもして傷つくリスクはあるが、『面白み』は確実に増す。そのためには『人生のテーマ』を改めて設定するのがいいと。『お金の整理学』から。」まさに2年前に定年を迎えた私には、本文を読んで、いろいろ考える要素があります。退職前は、人との関わりの中での失敗や悔しさをバネにしてきたこともありました。組織の中ではうまくいくことの方が少なく、自己反省も大いにしましたが、面白みという観点で言えば、確かに面白かったかもしれません。当時はそんな余裕もなかったのでしたが、やりがいは結構あったなぁと述懐しています。今は組織がないので、失敗が外部に出ることはありませんが、好き勝手な創作活動にも失敗はあります。他者に迷惑がかからないというだけで、自分の中では失敗する機会は生涯終えるまで付き纏っているように思えます。これを面白がることができるのは、自分が臨終を迎えるちょっと前になるかもしれません。