Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 中規模作品の刳り貫き完了
新作について今週の制作状況を書きます。今週は東京原宿にある大田記念美術館に河鍋暁斎の展覧会に出かけたり、運転免許証の更新手続きがあったりして、毎日工房に通えない事情もありましたが、それでも制作を基本にした1週間を過ごしていました。このところずっと取り組んでいる中規模作品の土台を形成する両側面の板材刳り貫き作業ですが、今日漸く両側面とも完了しました。正直なところ刳り貫きにかなり手間がかかりました。毎日コツコツとやっていれば、いつかは完了するものだなぁと思っています。この後は刳り貫いていない文様の彫刻があるのですが、中規模作品の陶彫部品と木彫部品は今月末までに終わらせるつもりです。二足の草鞋生活を送っていた昨年のような時間との闘いがないため、作業の勢いは失われていますが、無理のない作業であるため、身体は楽で、これが自然な流れだろうと感じます。休憩時間も適宜取るようにしています。都心は雪も降らず、天気が荒れることはありませんが、日本各地では大雪に見舞われているところもあって、寒波も襲ってきているようです。横浜は幸い氷点下になることもなく、作業をするのには都合のよい気温になっています。一昨晩と昨晩は師匠の池田宗弘先生から立て続けに電話があり、先生のアトリエのある長野県はかなり冷え込んでいることが分かりました。先生の作品は真鍮を素材にしているため、通常は野外で制作をしているのですが、暫く野外には出られないのではないかと察しました。齢80歳になろうとする師匠の元気な声が聞こえて安心しました。室内で版画に取り組んでいると先生は言っていましたが、私も漸く創作活動一本になったと報告し、これからが自己表現の深みに入り込むことを師匠に宣言しました。明日も制作は継続です。