Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 些細な気分転換
日曜日になっても、朝から工房に籠って陶彫制作に明け暮れていました。創作活動で1日7時間以上も陶土に対面しているのは、なかなか厳しいものがあって、3年前の退職まで仕事をしてきた職種とはかなり異なっています。教育職と言えども勤務には緩急があって、生徒たちとの触れ合いや指導支援にも緊迫した時間や緩い時間が存在しています。授業のない空き時間は教材研究をしながら、ほっとする余裕の時間を持つことも出来ました。机に積み上げられた課題が勤務時間には終わらないことも暫しありましたが、職員室には同じように課題を抱える同僚がいて和気あいあいとしていました。管理職になっても基本的には同じで、学校運営でも組織的対応がなされていたので、私としては心強い限りでした。私の個人的な創作活動はガラリと雰囲気が変わり、仕事に責任を負わない分、自分の納得との折り合いになり、どこまで粘って自己表現を深めるのか、全てが自分次第になるのです。そうした中では当然のように緊張感もあり、それを解消する手立てがなければ精神的に追い詰められることになりかねません。時間をとってお茶を飲むこともせず、散歩もしない私は、緊張感解消のために何をしているのか、今日は自分で自身を観察してみました。そこで無意識に些細な気分転換を繰り返している自分に気づきました。陶彫制作には土練り、成形、加飾、仕上げ、化粧掛け、焼成という工程があり、それも複数の工程を段階を変えてやっています。私が制作サイクルと呼んでいるものですが、ひとつの工程が終わると、私は手を洗いに行きます。陶土で泥まみれになった手を何度も洗い、自宅から持参した水筒から水を一口飲む行為を繰り返していたのです。使う道具も何度も洗います。またすぐ使うとしても必ず洗っています。その時は手に馴染んだ道具に感謝もしています。これが些細な気分転換になっているのだろうと思います。昔、受験時代にデッサンを描くときに、鉛筆を小刀で丁寧に削っていましたが、これも気分転換として似た行為だったのかもしれません。緊張を緩和する手段は何でもいいのではないかと思えた工房での一コマでした。