Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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繰り返し作業の蓄積
新作「構築〜起源〜」は、116本の杉材の柱や9畳大の土台を使い、パターンを少しずつ変化させて、その繰り返しによる集合体で構成する彫刻です。坦々と繰り返す作業は、自分の得意とするところで、いわば労働の蓄積です。先日のブログにも、延々と続く終わりのない作業を一部分切り取って展覧会で発表することができないものかと書きました。RECORDがまさにそのひとつで、現在進行中の作品を一定期間をひとまとめにして発表したことがあります。「構築〜起源〜」は完成というゴールは見えていますが、延々と繰り返した作業の蓄積が、この作品の表現として大きな意味を持っています。今自分の中にある完成のイメージはいくらでも描き直すことができて、さらに増大する作品になっても構わないと思っています。ただし、今回は116本の柱と9畳の土台で作品を完成させると決めているので、ここで一応区切りとしますが、今後再び手を入れることもありうると思います。繰り返し作業の蓄積により作品を制作するのは自分に合っているように感じています。                              Yutaka Aihara.com