Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

春うららかな湘南へ
美大の受験勉強をするため工房に通ってきていた子が、目指す美大の工芸工業デザイン学科に現役で合格しました。きっとこの子も大学の課題制作や私の陶彫の手伝いのために、工房に引き続き通ってくるだろうと思います。若い世代に工房を利用してもらうのは有難いことです。自分も制作でぐずぐずしている時に、こうした若い世代に活力をもらえるのです。合格祝いを兼ねて、春うららかな湘南に新美大生とドライブをしました。美術館を観たり、湘南で獲れた魚を使った西欧料理に舌鼓を打ちながら、これからの大学生活についての相談をしました。葉山にあるレストラン「マーロー」はプリンが美味しい店ですが、海鮮料理もなかなかで、海岸に面したテラスで合格の喜びを分かちながら楽しい時間を過ごしました。当時の自分の時はどうだったのだろうと思い出すと、大学の広い施設が使えて、好きなことが出来る幸せと、将来に対する若干の不安が織り交ざり、何とも複雑な心境で入学式を迎えたことが今でも印象に残っています。自分の場合は不安がやはり的中し、卒業後は四苦八苦しながら現在に至っているわけですが、新美大生には何があっても前向きに生きるようにアドバイスをしました。実力のある子なので、目指す次の目標に向って壁をいくつも乗り越えていけるだろうと信じています。