Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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墓参りの一日
実家の母は盆には迎え火や送り火を焚いています。そういう風習が横浜ではなくなってきたように思います。親戚を探しても、玄関先で茄子や胡瓜に足をつけて迎え火や送り火を焚いて先祖を迎えることをやっている家はありません。今日はその母と家内とで、近くにある菩提寺に墓参りを兼ねた掃除に行ってきました。菩提寺である浄性院の庭園はいつも奇麗に手入れがしてあります。鐘楼の周辺にある大きな百日紅の古木は紅い花をつけていました。いつの頃か菩提寺に来ると自分は妙に清々しい気持ちになるのです。手入れの行き届いた庭園のおかげでしょうか。若い頃は退屈だった墓参りが今はそうでもありません。工房の周辺もこんなふうに奇麗にしたいものだと思いつつ菩提寺を後にしました。親戚が集まって会食をした後、いつものように制作のため工房に行きました。亡父の残してくれた植木畑に建てた工房ですが、周囲は雑草がいっぱいです。なかなか寺院のようにはいかないものですが、退職すれば時間が出来て、周囲に気がまわるのではないかと思っています。