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創作活動に対する思い
昨日の続きのようなブログです。大学で彫刻を学び、おまけに海外の美術学校に5年間籍を置いていた自分は、結局30歳を過ぎてから日本での就職活動に入りました。今でこそ就職活動する年齢はさまざまですが、当時は学校を出れば就職をすることがあたりまえになっていた風潮がありました。フリーターというコトバがなかった時代でしたが、それでも大学を出て何もせずにいる若者も若干いたのも事実です。自分はどちらかといえば就職をしないグループに入っていましたが、海外で経験した観光ガイドの手伝いやら日本食料品店でのバイト、子どもに日本語を教えるバイト等はうんざりしていて、生活設計をきちんとしなければ何もできないと実感して帰国したのでした。30歳を過ぎてから横浜市で正規採用されたのは幸運だったのかもしれません。彫刻とは縁のない世界でしたが、自分なりに一生懸命やっていました。両親の前でようやく胸を張れるようになり、安心した両親の顔を見ることができました。しかし彫刻に対する意欲は封印されて、創作活動はこのまま中断してしまうのかと思うようになりました。自分の生きがいはやはり創作活動だと改めて認識して、今の状態でどうしたら創作活動ができるようになるのか、学生時代の鬱々とした不安とは違い、今度は具体的な方法を探るようになりました。そこから創作活動ができるようになるまで、かなりの時間を費やしてしまいましたが、二束の草鞋を履いて、休まず焦らず制作をやっていく現在の生活スタイルが始まったのでした。