Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 木材補強の日
新作の屏風になる6点のボックス。ひとつが畳大で縦180cm、横90cmあります。直方体の奥行きは15cm程度ですが、そこに陶彫部品が数十点ボルトナットで接合されて、言わばボックス内に収められたレリーフとして、6点のボックスに点在するよう構成してします。陶彫部品の総重量を考えると、ボックスはかなり頑丈に作らねばならず、そのために先日から垂木を多用して補強を行っています。今日は一日補強作業に明け暮れました。彫刻は重力との闘いと言っても差し支えのないくらいの表現媒体で、地平に立ち上げていくには創作以外の仕事が入ってきます。展覧会会場に搬入・搬出するために分解できるように作らねばならないのも仕事のうちです。作っていくうちに工房から出ないほど大きくなってしまったことを同じ彫刻をやっている知人から聞いたことがあります。自分の彫刻は集合体で構成されているので、その心配はありませんが、組み立てがわからなくなる嫌いがあります。今日は制作ではなく作業の一日でした。これも仕方ないと思いつつ夕方になって工房を後にしました。