Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 6月になって…
今日から6月です。梅雨入りが発表され、鬱陶しい季節が到来していますが、湿度の高い季節が陶彫の成形には最適なのです。ゆっくり乾燥していくためヒビが入りにくく、また陶土も適度に水を含んでいるため彫り込み加飾が容易になるからです。今月は次々と成形・加飾を行っていく予定です。また7月の個展のために梱包用の木箱作りもしなければなりません。今月は休日出勤が多いので、時間を有効に使おうと思っています。今日は朝6時から工房に行き、彫りこみ加飾をやっていました。昼頃、家内と施餓鬼法要のため菩提寺に出かけていき、墓掃除をしてきました。午後は東京の美術館巡りをしました。昨年の自分の個展に来ていただいた人の中に数十年ぶりに再会した人がいました。その人は「新象展」に抽象絵画を出品している人で、同展の招待状を頂いたのです。そこで「新象展」開催中の上野の都立美術館に足を運びました。彼は明快な形態と色彩による抽象絵画を出していました。迷いを捨て、無駄を省き、自己を追い詰めて到達した境地と言うべきでしょうか。凛とした画風に爽やかさを感じました。次に目黒区立美術館に足を伸ばしました。同館で開催中の「佐脇健一 未来の記憶」展が、少し前から気になっていたのでした。金属鋳造による風景彫刻。しかも近現代建築の廃墟を鉄やブロンズで作り、写真やボックスアートで見せる手法は、自分の感覚に直接訴えかけてくるものでした。自分は陶を素材にしているため表現こそ違いますが、共通なコンセプトがあるような気がしました。見に行って良かったと思いました。詳しい感想は機会を改めます。