Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

週末 「越中おわら節 第16回発表会」
家内は縁あって胡弓奏者として、越中おわら節を神奈川県や東京都の各地を回って演奏しています。家内と胡弓との出会いは、それほど昔のことではありません。家内は幼い頃からバイオリンをやっていて、さらに成人してから始めた三味線がありました。このバイオリンと三味線という東西の楽器の融合したものが胡弓だったわけです。音感や楽器演奏の下地があるため、胡弓の上達は早く、富山県八尾の生まれでなくても弾き熟せる要因がありました。また、家内は美大で舞台美術を学んでいました。声楽家の叔父がオペラの舞台に立っていた影響があって舞台美術家を目指していたようです。そんな家内が胡弓奏者として、また舞台美術家として、その双方の仕事を同時に担当する機会がやってきました。 「越中おわら節 第16回発表会」は家内が所属する団体が行っている発表会ですが、今日神奈川県海老名市文化会館の大ステージで、家内の舞台装置による演奏会が幕を開けました。装置は極端な遠近を取り入れた抽象形態を左右に吊り下げ、スケールを広げる効果を齎せていました。照明は場面ごとに情感を変える役目を果たし、踊り手やジカタを生かしていました。出演と裏方の両方をやる困難さと多忙さに一時は疲労していた家内でしたが、やはり舞台は面白かったらしく今日は溌溂とした姿でいました。早朝から2tトラックをレンタルして、相原工房から装置を搬出し、また搬入する手間を振り返っても家内は人一倍大変だったと思います。自分は若い工房スタッフ2人を連れて発表会を観に行きました。海老名市文化会館の大ホールは、ほぼ満員でフィナーレは大盛況でした。