Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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自分を取り戻す時間
私は一日1点ずつ小さな平面作品を作っていて、RECORDと名づけています。言わば毎日の記録です。日記のように作品を作っていくコンセプトで始めたRECORDでしたが、気楽に作品を作れない私の性格のせいで、毎晩苦しむ羽目になりました。それでも習慣というのは大変なもので、RECORDを制作している夜の時間帯が、自分を取り戻す至福の時になっているのです。就寝前の1時間がその時間帯で、自宅から離れた工房に行く余裕がないので、夕食後の食卓が制作場所です。絵の具を使う時は、飼い猫のトラ吉を部屋から閉め出します。制作時間帯はいつも音楽を流しています。私は既に古い世代となっているので、若い頃夢中になったフォークソングや映画音楽を聴いています。毎晩同じ音楽を聴いていて、よく飽きないものだと思っていますが、傍らで流れる音楽なので、寧ろ同じ曲の繰り返しがいいのです。しかも最近珍しいカセットテープで聴いているのです。ダイニングに置いてあるコンポはカセットが聴けるもので、自分には愛着のある家電です。朝食の時はコンポからFMヨコハマが流れています。夕食の時は家内の好きなジャズを流しています。就寝前のRECORD制作時間は、専ら私の青春ソングです。谷川俊太郎作詞、小室等作曲による一連のフォークソング、それからオリジナル盤による戦前欧羅巴映画主題歌集というのが定番です。私は古いドイツ映画やフランス映画が大好きで、質の悪い録音をカセットにしたもので聴いているのです。自分を取り戻す時間、週末の創作活動以外に、毎晩自分と向き合うひと時がホッとする時間です。