Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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16’個展搬入の日
いよいよ個展搬入の日を迎えました。11回目の個展とはいえ毎回作品が異なるので、作品がイメージ通りになっているかどうか緊張と不安が頭を過ぎります。朝9時過ぎに運搬業者2人がトラックで工房にやってきました。こちらは後輩の彫刻家と同じ職場の職員、大学院生、家内と私の5人で搬入や展示を行うことになりました。陶彫部品の入った木箱30個、シートで梱包した土台2体や折り畳み式の台座20体をトラックに積み込んで、10時前に横浜の工房を出て、首都高を走ること1時間、11時には東京銀座のギャラリーせいほうに到着しました。木箱やシートの梱包を解き、運搬業者には空っぽの木箱等を持ち帰ってもらいました。5人で銀座ライオンで昼食をとり、展示を始めました。毎年同じ流れで搬入や展示をやっています。昼食もいつも銀座ライオンを使っています。昼食を頬張っていると、また個展の季節がやってきたなぁという実感が込み上げてきました。展示作業は、毎年やっているのですっかり慣れていてスムースにいきました。展示してみると工房で見ていた作品と、ギャラリーで見る作品の雰囲気が変わっています。ギャラリーせいほうの白い壁と照明が作品を際立たせてくれるのです。照明計画はいつも後輩の彫刻家が受け持ってくれます。彼のセンスにお任せなのです。これはカメラマンと同じで、他者の感覚を入れた方が一層作品が引き立つと私が思っているからです。職場の経営も同じで、他者の能力を全面的に信頼した方が良い結果を生み出せるのです。今年の作品には本当に手を焼きました。よくぞここまで漕ぎつけたものです。展示が終わった時は感慨一入でした。明日は個展のオープニングです。懐かしい人たちに会えることが楽しみです。