Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 陶彫によるテーブルの脚
週末は専ら制作に時間を費やしています。今日も工房に篭りました。久しぶりに若いスタッフも来て、大学院の修了制作に取り組んでいました。私は新作のテーブル彫刻の陶彫部品を作っていました。テーブルは木材を使って構造を作ります。天板を支えるのは木材による柱ですが、その柱を陶彫部品が覆います。一見全て陶彫で出来た柱に見えると思いますが、強度の関係で心棒は木材にすることにしたのです。今日は柱を包む陶彫部品を作っていました。背の高いテーブルは8本の柱があります。背の低いテーブルは16本の柱が必要です。まず背の低いテーブルに接合する16本の柱を包む陶彫部品を作り始めました。木材の柱は四角柱なので、4面の陶彫部品が必要になり、16本全てでは64個の陶彫部品を作らねばなりません。一日作ってどのくらいの陶彫部品が出来るのか、今日試してみることにしました。それによって早くもエンジン全開にしてウィークディの夜に工房に通わなければならなくなるからです。丸一日制作して8個の陶彫部品が出来ました。このペースであれば8日間で完成します。ウィークディの夜に8個は出来ないので、その4倍かかるとして32日で完成する予定になります。背の低いテーブル彫刻の柱は10月と11月で何とかなるかなぁと試算しました。背の高いテーブル彫刻の陶彫部品も柱が長い分だけ同じくらい時間がかかるだろうと思います。これは12月と1月かなぁと思っていますが、そんなに上手くいくでしょうか。実はウィークディの夜というのが曲者で、昼間の仕事がスムーズなら、これも可能ですが、職場はそんなに甘いものではありません。昼間の仕事だけで力尽きてヘトヘトになり、どうしても気持ちが乗らない夜もあるでしょう。加えて毎日やっているRECORDやNOTE(ブログ)もあります。制作工程を考えると今回もなかなか大変です。勾配のきつい上り坂を登っていくような按配ですが、乗越えていくしかありません。昨日撮影に来たカメラマンが、隣で陶彫制作をやっている私を見て、「短時間で作品が出来るんだね。迷いがないし。」と言っていました。迷っている暇がないんです。心の緊張を最大限にすれば自ずと迷いは消えます。改めて私の週末の過ごし方は、創作活動で精神的に追い詰めているなぁと思った次第です。