Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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GW① 日々の制作目標と土曜名画座
ゴールデンウィークが始まりました。今日はその第一日目ですが、いつもの土曜日と同じで、ウィークディの疲労を引きずりながらの制作になりました。朝9時から夕方4時まで工房に篭り、「発掘~根景~」のやり残している陶彫部品に取り組みました。ゴールデンウィークだからと言って大きな制作目標を設定すると精神的に追い込まれるので、日々小さな制作目標を考え、実行することにしました。一日7時間くらい作業すると、この程度制作が進むという見通しが立つので、その日々の蓄積を信じて只管作ることにしました。「発掘~根景~」の床置き部分3段目の彫り込み加飾と、既に乾燥が進んでいる部分の仕上げと化粧掛け。そして40kgの土練り。7時間の作業ではこの内容になり、何とかゴールデンウィーク初日の制作目標は達成しました。夕方は家内を誘って、このところ恒例になっている映画鑑賞に出かけました。横浜の中心部にあるミニシアターには毎週土曜日に行っています。交通手段は自家用車を使い、映画館の近くの駐車場に留めて、レストランで夕食を済ませ、映画を観た後、車で帰宅というのが定番のコースです。移動の負担が軽く、またレイトショーなので、一日の制作時間を削ることなく、映画を楽しめるので習慣化しているのです。ミニシアターで上映される映画は単純に楽しめるものばかりではなく、社会問題を浮き彫りにしたり、一般的でないテーマを扱っているものが多く、映画を娯楽として考えるより、主張をもった映像媒体と考えた方が適切な場合があります。今晩観た「ザ スクエア」もそのひとつでした。内容を一言で言えば、個人主義が徹底した無関心な社会が齎す影響を描いていて、居心地の悪さ、辛辣なユーモアや皮肉が映画の趣旨になっていました。人間同士の絆が希薄になったヨーロッパ社会を垣間見ていて、思い起こしたのは東日本大震災の犠牲によって取り戻した私たちの絆でした。日本人も欧米人同様、他人に無関心になりがちですが、自然災害の危機感を抱えている以上、私たちはいざという時は人に手を差し伸べることを常日頃からイメージしているのです。映画の詳しい感想は後日に回します。ゴールデンウィークは、初日からしてなかなか充実した滑り出しになりました。