Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 撮影の準備に明け暮れる
6月最初の週末を迎えました。明日を図録用撮影日にしているため、今日はその準備に奔走しました。毎回のことでどんなに準備万端と思っていても小さなミスはあるものです。早速陶彫作品の組み立てに使う金具の寸法が違っていて、その僅かなことで日用品店に出かけました。まだ何か不測の事態が起きることも想定して、今日は一日中落ち着かない気持ちでいました。「発掘~根景~」の柱に陶板を貼り付ける作業がまだ残っていて、かなりの時間を費やしました。柱陶は大変な重量になり、作業台から壁に移動するにも一人で奮闘していました。時計を確認すると夜9時を回っていました。今日の頑張りがきっと明日に幸運を齎すと私は信じていて、撮影日の前日は例年早朝から夜遅い時間まで、工房に篭っていることがあります。今年も例外ではなく、長い時間をあれこれ気を回しながら、細かな箇所を点検していました。創作作品の産みの苦しさと言うべきか、今までやってきたことが全て結果として、明日で試されるのです。私の作品は個展搬入がゴールではなく、図録用撮影がある明日がゴールなのです。組み立ててみて初めて気づくこともあります。明日の組み立てがイメージ通りになることを祈りつつ、万が一明日の組み立てが不可能となった時は、図録や案内状の印刷が間に合わないことにもなりかねません。完成までの綱渡りは今日が最後です。そんなことを考え出すと、工房を離れられず、今なら不足するものがあっても、まだ間に合うと思ってしまいます。身体が動かなくなって、やっと自宅に戻りました。明日も早朝に工房に出かけていって、再度確認をしたいと思います。