Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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勤務終了後、夜の名画座へ
昨夜、常連になっている横浜の中心街にあるミニシアターに行ってきました。レイトショーは夜9時から始まったため、自宅に帰ったのが午前0時前でした。時間的に昨日のNOTE(ブログ)にアップできなかったので、本日これを書いています。日常の仕事で鬱積した気分を和らげるため、非日常の世界に浸るのが、私のストレス解消法です。週末は彫刻を作り、ウィークディの夜はRECORDを作っているのもそのためです。美術館や映画館に出かけるのも非日常の世界がそこにあるからです。時に現実逃避とも受け取られがちですが、そうでなくても精神のバランスをとるため、私には必要なことなのです。昨夜は私が急遽決めた映画鑑賞だったので、家内は同伴せず私一人で出かけました。観た映画は「ウィンストン・チャーチル」。第90回アカデミー賞の主演男優賞とメイクアップ&ヘアスタイリング賞の2冠に輝いたことで一躍脚光を浴びた映画です。日本で話題になったのは、メイクアップ&ヘアスタイリング賞に日本人の辻一弘氏が選ばれたことでした。チャーチルの風貌に似せるためのテクニックは素晴らしく、主演したゲイリー・オールドマンもチャーチルその人になりきっているように感じました。映画のテンポも歯切れよく、国家存亡の危機に直面している切迫した状況が伝わってきました。ヒットラーと和平交渉か徹底抗戦か、一歩間違えばナチスの支配下に置かれる瀕死の祖国。私たち観客は歴史上の結末を知っているだけに、チャーチルが支持する徹底抗戦に、当然のように軍配を上げていますが、実際に当時はどうだったのか、混乱渦巻く政治に緊迫感溢れる濃密な時間が過ぎていったことでしょう。そんな時代に連れて行ってもらった非日常の世界に、暫し時が経つのを忘れました。映画の詳しい感想は後日改めます。