Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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連続して制作が可能な日々
「働き方改革」により今年は職場が長めの休庁期間を設定し、私も夏季休暇5日間の他に年休をいただいて、今週は創作活動に邁進しようと思っています。連続して制作したのは年末年始の休庁期間以来です。たとえ数日でも毎日制作が出来ると弾みがついて、陶彫制作には大変有効です。もちろん二足の草鞋生活がなければ、年間を通して日々制作しているわけですが、今は限りある時間を有効に使うことに神経を注いでいるのです。今日の午前中は土錬機を回し、混合した陶土に手で菊練りを施していました。先日、新しい陶土が栃木県益子町から届いたので、早速保存用の陶土を作ることにしたのでした。土練りは毎回陶土40キロくらいで行います。これは陶彫部品2個分に充たる分量です。私は土練りした陶土を長く保存せず、こまめに土練りを繰り返す方法を取っています。陶土を成形し易い状態にしておくには、これが最良のやり方かなぁと思っています。朝晩凌ぎ易くなったとはいえ、まだまだ酷暑が続いていて、工房にいると汗が噴出してきます。午前中でシャツはびっしょりになり、菊練りしている陶土の上に汗が滴り落ちていました。工房には扇風機と小さな冷蔵庫があります。冷蔵庫は水分を冷やしておけるので助かります。昼に一旦自宅に戻り、シャツを替え、飲み物を追加しました。午後は昨日作っておいた大きなタタラを使い、陶彫成形を行いました。この作業でも汗がシャツに染み出してきます。土練りのような単純な肉体労働より、神経を使う成形作業の方が、噴出す汗が多いのではないかと思いました。朝8時半から始めた作業を午後3時に終えることにしました。工房にいた時間は6時間少々、暑い中での作業としてはこれ以上無理できないかなぁと判断しました。夜は家内を誘って、久しぶりに横浜のミニシアターに映画を観に行ってきました。観た映画はカンヌ国際映画祭でパルムドール賞に輝いた是枝裕和監督の「万引き家族」。人と人との絆とは何か、ある一家の秘密が紐解かれていくうちに、思わず心が引き込まれていきました。現代日本の人と人との関わり合いを、一緒に暮らす家族を通して抉り出していく設定は、家内や私に何かを考えさせる契機を与えてくれました。詳しい感想は後日に回します。今日は夏季休暇らしい充実した時間を過ごしました。