Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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リバイバル映画を楽しむ
観たい映画が上映されていても、時間が合わず上映を逃してしまうことが結構あります。私はウィークディの昼間は公務員をやっているので、レイトショーでなければ、映画館に足を運べないのです。年休を取得すればいいものを、仕事の都合上、計画した通りに休めないこともあります。そういう意味ではリバイバル上映は有難いなぁと思っていて、多少無理をしても観に行こうと決めていました。映画館や美術館、読書は多忙な仕事の間隙をぬわなければ、時間を割くことが出来ないので、自分に投資する時間として貴重なものなのです。仕事ばかりしていると、ふと我に返った時に自分をまるで見つめていないことに気づき、何のために生きているのか、どんな楽しみが人生にあるのか、分からなくなることもあります。自分自身を豊かに保つためには、感動する心を忘れてはならないと思い、そのためにも感性に働きかける映画や演劇、音楽や美術を鑑賞する機会を増やそうと思っています。今晩は仕事帰りに常連のミニシアターに出かけました。映画館に行く途中で演奏帰りの家内と待ち合わせて、一緒にレイトショーに出かけました。リバイバル上映をされていたのはハンガリー映画「心と体と」で、年齢も境遇も違う男女が奇しくも同じ夢を見ていたことで、不思議なラブストーリーが始まる内容でした。私はリアルな世界に潜在する非現実な世界が面白く感じられましたが、家内は描写のタッチが今ひとつピンとこなかったようで、夫婦で反応が分かれました。これも鑑賞にはありがちで、鑑賞そのものの面白さはそんなところにあると思っています。創作活動では共感も受容も人によって異なることが多々あります。感性に働きかける芸術媒体である以上、評価が分かれることは仕方がないことです。たった一週間のリバイバル上映ですが、ハンガリー映画「心と体と」の詳しい感想は後日改めます。