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週末 木箱の作り方を思い出す
梱包用木箱は東京銀座での個展が始まった当初から、陶彫部品を収めるために作っていますが、昨年から美術品運送業者の指導を受けて、木割を合板の補強として使った木箱を製作しています。昨年作った木箱の余り材料があったので、作り方を思い出しながら、今日から実際に木箱を作り始めました。今回個展に展示する陶彫部品も数が多く、幾つくらい木箱が必要なのか見当がつきませんが、搬入までの残りの週末は全て木箱作りと収納に費やします。昨年は電動タッカーを購入して作業効率を上げたことも思い出しました。昨年の木箱は全てロフトに上げているため、それらを一時保管していた場所が空いているので、今年もそこに収納が終わった木箱を積んでいこうと思っています。幸い今年の陶彫部品は昨年に比べるとやや小さめなので、規格の木箱からはみ出る心配はなさそうです。まず余り材料で5つくらいの木箱は用意できそうですが、今年も合板や木割材を補充しなければならず、それは来週末に建材店に行こうと思っています。今月中に何とか目途が立つでしょうか。合板をどのくらい使ったのか、木割材がどのくらい必要なのか、昨年の記録が残っていたので助かりました。今日も午前中は梱包用木箱作りに充てて、午後からは最新作品の彫り込み加飾を行ないました。最新作品2点目の陶彫部品は大き目の作品なので、なかなか手間がかかります。半日しか制作できないので、思うように進みませんが、梱包だけで一日を過ごすよりは、多少なりとも創作活動に関われた方が精神的な充実が図れて満足できます。今日も先週に続き、美大受験を考える高校生がデッサンを描きに工房に来ていました。描写の調子を上げつつある彼女は、デザイン系の構成をやりたいと言っていました。このデッサンが完成すれば、平面構成をやらせようかと思っています。工房に出入りしている先輩大学生の受験の時の平面構成があるので、それを参考に平塗りを教えていこうと思っています。私は高校時代に色彩が駄目で工業デザイン進学を諦めた過去があり、平面構成に関しては複雑な心境ですが、工房に出入りしている子たちは皆んな色感があり、私よりも優れたデザイン適性を持っていると思っています。そんなことを考えながら彼女のデッサンを見ていました。