Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 シュトレン郵送&陶彫制作
先日、友人のパティシエが営む菓子店から大量のシュトレンをいただいてきました。西欧に滞在経験のある人なら、味が懐かしいと思うシュトレンですが、最近は日本のベーカリーでもシュトレンを売り出しています。私が滞欧していた当時に、彼の地に関わりのあった先輩諸氏や親戚に、今日はシュトレンを送ることにしました。まずは長野県に居を構える師匠池田宗弘先生。池田先生は私がウィーンにいた頃にはスペインに滞在されていました。次に山形県にいられる画家サイトユフジさん。サイトさんは私と同じウィーンに住んでいて、ウィーン幻想絵画から想を発した細密画を描かれている先輩です。親戚では声楽家の叔父もウィーン滞在経験があるため、シュトレンを送らせていただきました。考古学者の叔父は中国史が専門ですが、海外留学を応援してくれた人なので、この人にも毎年シュトレンを送っているのです。今日は午前中に家内と郵便局に行って用事を済ませてきました。午後は工房に行きました。土曜日の定番は、陶土を掌で叩いて座布団大のタタラを数枚用意することで、明日の陶彫成形に備えるのです。毎回同じスケジュールで作業をしていますが、陶彫制作をしていると気持ちが落ち着きます。創作活動に対する意欲も精神安定剤になっていると思っていますが、陶土に触れていると何か良い物質が土から出ていて、私に快いものを齎せているように感じます。幼児に粘土を渡すと夢中になって造形してしまう感覚と同じではないかと思っているのですが、これにはどんな心理効果があるのでしょうか。次に乾燥した陶彫部品2点にヤスリをかけ、さらに化粧掛けを施して窯に入れました。窯のスイッチを入れるのは明日の夕方ですが、先週これをやれなかったために、今日まで持ち越しになったのです。これによって制作工程を大きく外れることはないのですが、週末によっては疲労があって、制作ノルマ通りに進まないこともあります。加齢とは思いたくないのですが、一昔前のような無理がきかなくなっていることは確かです。気力はあるのですが、身体が動かなくなるのです。明日は陶彫成形と土台を考えてみるつもりです。