Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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21’RECORDの印について
一日1点ずつポストカード大の平面作品を作り続けて、かれこれ14年が経過しました。1年を365日として計算すると、現在RECORDは5000点を超える作品数になっています。RECORDは、私が毎年個展で発表している陶彫による集合彫刻に匹敵する表現媒体になっているように思えます。月毎にケースに入れて工房の棚で保管していますが、そこに乾燥剤も入れています。作品のほとんどが油性ペンとアクリルガッシュによるものですが、初期の頃は薄板を使った半立体の作品やコラージュした作品もあります。テーマとしては、年間テーマを設けて月毎に決めて5日で展開できるようにやっています。5000点もあれば似た表現が現れてしまう嫌いもあります。今のところ年代を追って整理していて、随時ホームページに掲載していますが、何か不測の事態があれば、5000点が混ざってしまう可能性もあります。そこで制作年代が分かるように画面右下にその年を表す印を押すことを思い立ちました。印は全て手作りで、その年の初めに彫っています。当初は氏名を彫っていましたが、最近はロゴマークのようなデザインになっていて、小さな抽象絵画だと私は認識しています。小さな印材は都心の大手画材店に行かないと売っていないため、以前大量に購入してきました。そろそろ2021年の新しい印を彫ろうと思います。今年になって印をまだ押していない作品が20点以上になってきたので、早めに印を彫り、まとめて押印するつもりです。陶彫による集合彫刻にも大きめな印を彫って押印しているので、印の作品数もかなり多くなっています。自由気儘に彫った印ばかりで、書道家に言わせれば素人の戯れに過ぎませんが、印という小宇宙の展覧会を開いてもいいかなぁとさえ思っています。