Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

週末 土練り&美術館鑑賞
新型コロナウイルス感染症の影響で緊急事態宣言が出されている中、東京の博物館や美術館に行っていいものかどうか、数日前まで迷っていましたが、展覧会の開催期間終了が迫っていることもあって、インターネットやコンビニで事前予約をして、私も家内も防備を十分にして東京に出かけてきました。私は週末になると新作に関する制作ノルマがあって、今日は早朝に工房に出かけ、混合陶土を作るための土練りやタタラを準備して、明日の陶彫成形に備えました。私はウィークディは職場に出かけ、週末は工房に出かける生活がずっと続いています。週末の創作活動は、私に職場とは別の感慨を齎せてくれますが、それが癒しになるかと言えばちょっと違っていて、自分を創作に追い込んでいく辛さを伴い、楽しめる状況ではありません。私にとって刺激とも癒しともなるのが鑑賞です。ただしコロナ渦の中で鑑賞は途切れがちになっています。私にとって鑑賞は唯一の楽しみだと今回は自覚しました。ネット予約をして昼の12時半に東京上野の東京国立博物館表慶館に飛び込みました。現在「日本のたてもの」展を開催していて、国宝や重文に指定された社寺仏閣の模型が数多く展示されています。本展は建築模型の好きな私には堪らない魅力でした。古来から現存している木造建築は日本が世界に誇る造形物で、その構造が模型で見られたことで心が湧き立ちました。詳しい感想は後日改めます。次に向かったのが東京駅でした。東京駅にある東京ステーションギャラリーは、私がよく行く美術館の一つです。ここは魅力的な企画が多く、しかも利便性が高いので今までも頻繁に利用していました。今回は「河鍋暁斎の底力」展を開催していて、しかも明日が開催期間終了になっているので、慌ててコンビニで予約を取ったのでした。本展は河鍋暁斎の本画はなく、下絵等だけで展示がされていました。暁斎の驚くほどの描写力は見ていて飽きないほどで、さすがに眼が疲れました。しかも下絵は作者の迷いや思考が垣間見れて、表現を決定するまでに苦しんだ跡が残っています。私も創作をする者の端くれとして、暁斎の悩みに共感を覚えるのです。これも詳しい感想は後日に改めますが、展覧会が終了してから感想を述べることになって申し訳ないと思っています。今日は充実した一日を過ごしました。