Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 陶彫加飾&窯入れ
今日の天気は昨日の雨風が嘘のように晴れわたり、気温も上昇しました。工房に流れているFMラジオから、東京の桜の開花宣言があったと報道されていました。気温だけを考えれば春爛漫と言える季節になりました。工房のストーブも終日点けずに作業が出来ました。今日は昨日より身体が動きました。本来なら制作サイクルを回して、新たな陶彫成形を行うところですが、昨日からちょっと足踏みをして、制作サイクルを1週間遅らせました。陶彫成形が終わった作品がいくつかあって、彫り込み加飾に追われていたため、制作工程を多少替えました。職場での仕事が多忙を極めている昨今の事情と、来月から毎日でも工房に通える状況を考えれば、制作工程が遅れ気味でも例年のような焦りはないのです。それより陶土の乾燥具合を確かめながら彫り込み加飾を優先した方が良いと判断しました。彫り込み加飾が完全に終わっている作品も数点あり、それらの乾燥が進んでいるため、午後はそれら陶彫部品2点の表面にヤスリをかけ、化粧掛けを施しました。久しぶりに窯に入れる準備をしていました。ちょうどその頃、窯の業者が工房にやってきて、焼成窯の様子を見ていきました。彼は既に一線を退いていて、たまに工房に話をしに来るのです。彼や次世代の業者たちに私は支えられてきました。窯のメンテナンスもこうした人たちがいるおかげでやっていただいているのです。今日はいつも来ている美大受験生もデッサンを描きに来ていました。来月になったら彼女には受験生の通うアトリエに行くように勧めました。同世代の人たちと競い合う機会が必要と私は思っています。工房は自分のペースでゆっくりやれるので、制限時間が決められている実技の受験には向いていません。工房は静かに時間が流れていて、個人のペースに応じてじっくり取り組むのには都合が良いのですが、競争にはそれなりの環境に身を置く必要があります。今日も夕方まで作業を頑張り、受験生を車で自宅近くまで送っていきました。今日窯入れした作品2点は、水曜日に焼成が終わります。