Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 第1号の窯出しと次の準備
週末になりました。豪雨の被害が西日本を中心に広がっています。夏の甲子園大会も雨の影響で延期を余儀なくされました。夏になると台風や豪雨の被害が毎年のようにあって、日本の置かれた現状に苦しさを覚えます。横浜でも時折強い雨が降っていました。今日は週末なので今週の創作活動について述べていきます。今週から陶彫部品の窯入れが始まりました。陶彫部品第1号は3日前に窯に入れたので、今日は窯出しになりました。窯の扉を開ける時は、慣れているはずの窯出しとは言え、毎回ドキドキしています。ましてや新作は曲面の多い形態なので、どんなふうに焼成されているのか、気になって仕方がなかったのです。扉を恐る恐る開けてみると、全体の雰囲気は巧くいっているように思えました。皹があるかどうかも気になりました。陶彫は陶芸に比べると無理なカタチをしているので、隅々まできちんと出来ているかどうかの確認をしていくのですが、何とか無事に焼成が出来ていて安心しました。焼成すると少しばかりカタチが縮むので、窯から出した後に完成のサイズを把握するのです。私の作品は集合彫刻で、幾つかの陶彫部品を組み合わせて表現しているのですが、最初の窯には一番大きなサイズの作品を入れています。そのため窯には1点しか入らず、何度も窯入れを繰り返して作品世界を広げていくのです。今日は次の窯入れを考えて、同じような大きさの作品に仕上げと化粧掛けを施しました。まず集合彫刻として組み合わせる4点を焼成しなければ、全体が見えてこないため、陶彫部品の全体配置や周囲の風景をどう作っていくのか検討できないのです。今日になって私の頭を過ぎったのは、今回の作品の雛型を作ってみようかというアイディアです。周囲の風景は崩壊を表したいので、その具体化を図るために雛型があった方が良いかもしれないと思ったのでした。私は紙面にエスキースはしませんが、冒険をする場合には過去に何点か雛型を作っています。陶彫部品が4点揃ったら考えてみようと思います。