Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 3つ目の「島」制作へ…
週末になりました。週末だけは丸一日を工房で過ごす生活を送っています。そこで新作の制作状況を述べていきます。新作は大海に浮かぶ島々の風景をイメージしています。自然から得たイメージと言うより、日本伝統の石庭から発想を得ていますが、石庭が風景を象徴化しているように、私は陶彫部品を集めて「島」を作り出して、石庭よりもさらに象徴化を推し進めているようにも感じます。庭の境界はまだ漠然としていて、全体像が捉えられていません。「島」となる陶彫部品は、4点で構成するものは焼成まで終了しました。現在は8点で構成する陶彫部品をそれぞれ乾燥させて窯入れを待っている最中ですが、今日から3つ目となる「島」の制作に取り掛かりました。3つ目の「島」は上下2点で構成する「島」で、まず土台となる大きめな陶彫部品の成形や彫り込み加飾に時間を費やしました。今日から取り掛かった陶彫部品は今までで一番大きなものかもしれません。窯の容量いっぱいになる大きさで、それだけに手間がかかり、運搬にもパワーや気配りが必要になるだろうと思っています。陶土に掻出しヘラを入れていると、次第に集中力が増してきますが、汗が滴って作業台にポタポタ落ちてきます。シャツはビッショリになり、頭に巻いた手ぬぐいも汗で濡れています。今日は午前と午後でシャツと手ぬぐいを替えました。酷暑はいつまで続くのか、ひたすら耐えながら午後3時まで工房にいました。夕方自宅に帰ると、暫し身体が動きません。一昔前の制作方法では今後やっていけないかなぁと思いつつ、今は好きなことばかりやっているのだから、きっと大丈夫と自分に言い聞かせています。明日も続行です。