Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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旧友の陶芸展に行く
今日は午前中は工房で陶彫制作に勤しんで、昼ごろには水泳に行って来ました。いつも通りの一日のルーティンですが、午後から旧友の夫妻が陶芸による個展を開催しているので見てきました。場所は東京の都立大学駅近郊にあるnoie(ノイエ)という額縁店が営んでいるギャラリーで、旧友は毎年ここで個展をやっているのです。旧友の名前は佐藤健太・和美夫妻で、和美さんと家内は中学と高校の同級生でした。彼女は東京藝大に学び、都心でデザインの仕事をやっていましたが、一大発起して茨城県笠間に移り住んで、陶芸を始めたのでした。その頃、ご主人はコピーライターでしたが、健太さんも和美さんの影響で陶芸をやり始めたのでした。2人が陶芸に取り組み始めたちょうどその頃、私は海外生活を引き上げて帰国していました。私は海外でイメージを掴み、それを陶による彫刻にしたいという意思を固めていたため、家内の親友だった和美さんの窯場に通い、教えを乞うことになったのでした。笠間や栃木県益子に住む陶芸家仲間と触れ合えたのも、陶芸の専門店を紹介してくれたのもこの人たちがいてくれたおかげです。私はそれから焼成が上手くいかない時は、何度か和美さんに電話をして原因を聞いたことがあります。2人に陶彫制作の契機を作っていただいた後、私は独学であれこれ技能を身につけましたが、初めの一歩を忘れることが出来ません。夫妻の陶芸は土肌を生かした瀟洒でシンプルな造形です。器の表面に微妙に施した凹凸と、焼き締められたようにみえる素朴な風合いが特徴で、白壁に良く映えます。展示された作品も良く売れていて、毎年個展が盛況であることを証明しています。新型コロナウイルス感染症の影響で、夫妻は東京にずっと滞在することができず、和美さんと家内はラインで連絡を取り合っていました。コロナが落ち着いたら、また茨城県に会いに行きたいと思っています。