Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 数日を振り返って…
週末になりました。ここ数日NOTE(ブログ)には脳科学者が著した書籍の内容ばかり書いているので、週末くらいは日中ほとんどの時間を過ごしている工房での様子を綴ってみたいと思います。工房でやることは陶彫制作以外にないので、常に陶土に触れているわけですが、昔から使っているファイル式の小さな手帳に、その日は何時から何時まで工房にいて、何をしていたかを私は書きとめています。今週は毎日朝9時から工房にいましたが、終了時間がまちまちでした。週に3回は近隣のスポーツ施設に出かけて水泳をやっていて、その後は制作具合によって工房に戻ったり、自宅でRECORDを制作していたりして過ごしていました。考えてみれば、教職にいた頃と比べると人と喋ることもなく孤独な時間が多いのですが、陶彫やRECORDを制作していると孤独感はありません。公務員を退く時に教職が懐かしいと思うのではないかと考えたこともあったのですが、今の私にはそれがまったくありません。創作活動の魔力でしょうか、陶土に接していると前後見境がなくなり、精神が集中した状態が続くおかげか、不思議と心は満たされています。時折やってくる寂寥感は自らの創作の行く末を思い悩むことに起因しているので、孤独感とは質量が違います。近代の彫刻家高村光太郎が岩手県の山奥で、粗末な掘立小屋で塑造や木彫をやり続けられたことや、身近な例で言えば師匠の池田宗弘先生が長野県の山奥で真鍮による彫刻を一人でやり続けられていることは、まさに創作活動の魔力と言っても過言ではないと思っています。私などは都心に近い横浜にいるので、気軽に美術館やギャラリーに出かけられるために、個人で自然環境と対峙している諸先輩方に比べれば、中途半端なのかもしれません。私には工房に出入りしている人との繋がりもあります。今日は美大受験生2人が工房に来ていました。通常は日曜日に工房にやってくる2人ですが、明日は別件で工房を使用する用事があるため、受験デッサンを今日にしてもらったのでした。