Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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「仮面ーそのパワーとメッセージ」を読み始める
自宅の書棚を眺めていると、既読したものかどうか分からなくなっている書籍が結構あります。私は大手書店でまとめて書籍を購入する癖があり、また複数冊を同時に読んだりするので、印象がまちまちになっているのです。ただ救いなのは、既読した書籍の気に入った箇所に、私は鉛筆で線を引く癖もあり、ホームページのNOTE(ブログ)を立ち上げた時に、その箇所を引用文として活用している場合があります。引用の線がなければ未読の書籍ということになり、今回手に取った「仮面ーそのパワーとメッセージ」(佐原真監修 勝又洋子編)は未読であろうと思っています。仮面関連で言えば「火の神・山の神」「豊饒の神・境の神」(2巻とも高見乾司著 海鳥社)、「呪術としてのデザイン」(中嶋斉著 彩流社)が書棚にあり、既読しています。これらの書籍は仮面を一部に掲載した民俗学的な論考が中心で、結構面白かった印象があります。九州の由布院で購入したと思われる「九州の民俗仮面」(高見乾司著 鉱脈社)は未読で、機会があれば読みたいと思っています。あと書棚で目につくのはアフリカの各種美術展で購入した図録の数々で、そこにも仮面が掲載されています。「仮面ーそのパワーとメッセージ」(佐原真監修 勝又洋子編)は、お面の考古学、現代の仮面、日本の先史仮面、中世の能面、韓国や中国のお面、世界各地の仮面にイタリアの仮面祝祭を特化して構成されています。その専門ごとに著者が変わるのがいいなぁと思っています。仮面は私の大好きなモノのひとつで、自ら収集もしていますが、私が集めるモノは骨董価値や民俗学的価値は関係なく、造形美術としての創作意欲が搔き立てられるモノに限られています。アフリカ系のモノが増えてしまうのは私の嗜好によるもので、コレクションの世界的な分布には向きません。素材や制作年代もまちまちで、文化的な背景ですら知る由もなく集めてきました。本書を読もうと思ったのはそんな文化的背景を多少なりとも理解しようと思ったからです。