Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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人生の岐路に立った昨年の3月に…
3月になりました。NOTE(ブログ)に「人生の岐路に立った昨年の3月に…」というタイトルをつけました。「今月は公務員管理職としての職務整理をきっちりしていかなければなりません。35年前に海外から帰国したばかりの放浪癖のある若者を雇ってくれた横浜市に感謝を込めて、しっかりと次の方に引き継ぎをしていきます。二足の草鞋生活をしていくために、それが職務に影響してはいけないと、私は仕事を人一倍やってきたつもりです。負い目をバネに仕事に励んできましたが、その原動力を来月から根本的に見直さなければならない時期にやってきたと自覚しています。今月は錯綜する思いを整理して、次のステップに備えたいと思います。」長い引用になりましたが、昨年の3月1日に私が書いたNOTE(ブログ)です。私は某公立中学校の校長職にあって、この1ヶ月で職務を全うしたいという願いを込めて、こんな文章を残していました。あれから1年が経ち、校長の重責から解放された私は、自分が理想した通りの創作活動一本の生活になりましたが、人生の岐路は私に何を齎せたのか、もう一度立ち戻って考えてみたいと思います。確かに創作活動一本の生活は私にとって豊かな情緒を与えてくれています。作品の世界がさらに身近になり、作品と共に私は呼吸し、寄り添い、また息づかいがあるように思えます。二足の草鞋生活は、やはり多忙化が齎すデメリットがあったと今更気づきました。ただし、気持ちを追い込むことで得られる切迫した緊張感が作品に魂を与えていたこともあり、これはメリットだったのかもしれません。余裕を持ってやり遂げられたことがなかった昨年までの制作が、現在では信じ難い感想として定着していますが、危うい綱渡りをすることで妙な自信がついたことも確かです。時間があり余るほどあると、作品が緩慢なものになってしまうのではないかという怖れもあります。果たしてどうなっていくのか、今後の私の制作に対する姿勢にもよるものだろうと思います。もう一度気持ちを引き締めて今月を乗り切っていこうと思っています。